乳がん

ここでは、乳癌の化学療法で用いられる抗がん剤の概要と副作用について掲載しています。

乳癌に使われる抗がん剤の副作用とは

乳癌に使われる抗がん剤の副作用とは

手術で取り除けなかった癌細胞への対処として行われる、乳癌の化学療法。一般的には何種かの薬剤を組み合わせて処方されます。

CMF療法

「シクロホスファミド」「フルオロウラシル」「メトトレキサート」の3種類による療法です。主に、リンパへの転移がない場合に行われます。

CAF療法

「シクロホスファミド」「ドキソルビシン」「フルオロウラシル」の3種類による療法です。「ドキソルビシン」ではなく「エピルビシン」を使うものをCEF療法、また、「フルオロウラシル」を除いた2種類を使うものをAC療法と言います。

これらの他にも、比較的近年に出てきた「ドセタキセル」や「パクリタキセル」といった薬を、単独であるいは前述の療法と併せて使うことがあります。上で挙げた抗がん剤の概要と副作用についてまとめてみたのでご確認ください。

シクロホスファミド

概要
現在最もよく使われる抗がん剤の1つ。その特徴である穏やかな効果から、大量療法・多剤併用などで用いられるケースが多い。

主な副作用
吐き気や嘔吐、発熱をはじめ、骨髄抑制や出血性膀胱炎、脱毛といった症状が挙げられる。脱毛に関しては治療を終え投与を止めれば自然回復する。また、男性の場合は精子生産停止、女性の場合は無月経になる可能性もある。さらに長期・大量投与によって、動機・息切れ・めまいが起こったり骨髄抑制が増強する場合もある。

メトトレキサート

概要
いろんな種類の癌に用いられる代表的な抗がん剤であり、大量化学療法にも使われる。細胞内でRNA&DNAの合成をたすける酵素の作用を妨げ、癌細胞の増殖を抑制する葉酸代謝拮抗剤。

主な副作用
一般的に吐き気や嘔吐、口内炎、骨髄抑制といった症状が起こる。また、免疫力のダウンによって風邪のような症状がみられ、感染症になる場合もある。さらに、肺線維症や腸炎、血圧低下や呼吸困難といった症状にも注意が必要。

ドキソルビシン

概要
代表的な抗がん剤の1つであり、抗がん性抗生物質の最も代表的なものの1つ。癌細胞のDNA合成を妨げる作用や、DNAを切断し癌細胞を殺す作用がある。

主な副作用
吐き気や嘔吐が発生する頻度が比較的高く、脱毛や骨髄抑制が発生しやすい薬剤でもある。心臓への障害が起きやすいという点も特徴として挙げられ、総投与量が多ければ多いほどその発生頻度や重症度も上がる。

フルオロウラシル

概要
DNA合成に必要な物質「ウラシル」に似た分子構造が特徴で、このウラシルに代わってDNAに取り込まれ、その合成を阻害することで抗腫瘍作用を発揮する。さまざまな種類の癌に効果が期待できる。

主な副作用
剤型による差はあるが、強い下痢や出血性腸炎といった消化器症状とそれに伴う脱水症状などが報告されており、高度の骨髄抑制や間質性肺炎、肝機能障害や黄疸、急性腎不全、うっ血性心不全、白質脳症といったものが発症する可能性もある。一般的な副作用として挙げられるのは、消化器障害をはじめ、しびれやめまい、倦怠感といった精神神経症状、また色素沈着や脱毛といった皮膚症状、さらに腎機能・肝機能低下、発疹など過敏症、発熱等がある。

エピルビシン

概要
DNA螺旋構造の間に入り込み合成を阻害する。また酵素作用を抑えてDNAを切断する。

主な副作用
骨髄抑制が強い薬のため、貧血や感染症、出血傾向といった症状に注意が必要。さらに心臓への障害が生じやすいという特徴もある。 一般的なものとしては、口内炎や吐き気・嘔吐、脱毛の発症が多く、他にも発熱や頭痛、発疹や寒気、筋肉痛、肝・腎機能低下などが起こる場合もある。

抗がん剤のつらい副作用で悩むより、負担の少ない乳癌治療を

乳癌の化学療法は、複数の抗がん剤を組み合わせるのが一般的です。その1つ1つに副作用があり、症状もさまざま。特に多いのは「吐き気」や「嘔吐」といった消化器への副作用です。吐き気や嘔吐は身体的苦痛をはじめ、食欲不振や栄養不良、これからのがん治療への不安といった精神的苦痛も引き起こしてしまいます。また、抗がん剤の副作用の1つに「脱毛」があります。髪の毛だけでなく、眉毛や睫毛まで抜けてしまうこともあるそう。女性の発症率が高い乳癌。脱毛の副作用は、女性にとって特にショックが大きいものです。

がん治療の中には、遺伝子治療や免疫療法、漢方薬を使った副作用の少ない治療法もあります。最近では抗がん剤治療の副作用を避けるため、こうした治療法を選ぶ方が増えているそう。乳癌の抗がん剤治療の副作用で悩んでいる方は、ぜひ新しい治療法を検討してみてください。

副作用の少ない癌治療方法をチェックしてみる>>