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抗がん剤の副作用対策~脱毛はどうすればよいか~

副作用による脱毛の対処法

抗がん剤を使用する上で多くの人が思い浮かべるのは、「髪の毛が抜けたらどうしよう」ということです。

抗がん剤の副作用には脱毛があります。頭髪や眉毛だけでなく、全身のあらゆる毛が抜けてしまいます。特に、頭髪の脱毛は目立つので、女性にとっては大きなストレスになるでしょう。

脱毛に関する知識を得ておけば適切な対策が図れますし、ある程度覚悟を決めることができます。

抗がん剤による脱毛のストレスを軽減するためにも、色々見ていきましょう。

必ず毛が抜けるわけではない

まず、抗がん剤に抱きがちな誤解について説明します。

抗がん剤は、“使用すれば必ず毛が抜ける”というわけではありません。抗がん剤によっては脱毛の発現率が低いものもあり、最も古い歴史を持つ抗がん剤である「アルキル化薬」も、一回の投与で20~50%程度の脱毛率です。他にも、最も副作用が少ないとされている「代謝拮抗剤」は、一回の投与で最大33%程度と、脱毛率は非常に少ないです。

しかし、だからといって使用する抗がん剤を選べるかどうかというのは別問題です。

また、いかに低確率とはいえ複数回投与することで脱毛の副作用は起こるため、「抗がん剤を使用すれば高確率で脱毛が起こる」と考えたほうが良いかもしれません。

髪の毛はまた生える

抗がん剤による脱毛は、初めて体験する人にとってショックが大きいと思います。

特に女性の場合はヘアスタイルにこだわりを持っている人が多いので、せっかく伸ばした髪が抜け落ちてしまうことはとても辛いでしょう。

しかし、脱毛はいつまでも続くものではありません。抗がん剤投与が終われば、脱毛の副作用は3ヶ月程度で終わり、頭髪も以前のように生えて伸びていきます。およそ1年で元通りになることがほとんどなので、心配要りません。しかし、中には「以前と違う髪質になった」という声も報告されています。この場合は、ヘアケア製品を変えてみるなどの工夫で、髪の悩みを解決できるでしょう。

脱毛の予防と対策

副作用による脱毛を防ぐことは、残念ながらできません。細胞によるダメージが原因のため、抗がん剤治療を終えるまで回復が難しいからです。しかし、事前にある程度準備しておけば、投薬治療後に元の髪型と雰囲気を取り戻しやすくなります。

例えば、治療前に予め短い髪にしておくなどです。医療用かつらを購入することも1つの手です。医療用かつらは現在非常に進歩を遂げており、本物と見分けがつかないほどにクオリティーが高くなっています。

このように、見た目だけならいくらでも脱毛対策は可能です。抗がん剤による投薬治療が終わった後も、自分でできる脱毛対策を続けることで、髪の毛だけでなく体と心をゆっくりとケアしていけるでしょう。

自分でできる脱毛対策としておすすめしたいのが、髪と地肌に優しい成分を配合したシャンプーやヘアオイルなどです。リラックス効果の高いカモミールやラベンダー、ローズを配合したものを使えば、心身ともに癒やされてストレスと不安をうまく解消できるでしょう。

髪と地肌に良い食品を積極的に摂ることも有効です。「毛乳頭細胞を増やす成分を含むみかん」や「毛母細胞の働きを活発にするピーナッツ」、「細胞の代謝を促す亜鉛を含む牡蠣」などが良いでしょう。