抗がん剤ピラルビシンの解説

ピラルビシンはどのような抗がん剤なのか?

ピラルビシンは、抗悪性腫瘍薬として使用されるアントラサイクリン系という抗生物質の種類の薬剤です。ピノルビン注射用30mg、ピノルビン注射用20mg、ピノルビン注射用10mg、テラルビシン注射用20mg、テラルビシン注射用10mgに含まれている成分です。

DNAやRNAの合成を妨げる働きによって、がん細胞の増殖を抑えると言われています。心臓に対する毒性が低く、がん細胞への取り込みも早いという特徴があります。

どんな癌に処方される抗がん剤か?

ピラルビシンが適応となるがんの種類は以下の通りです。ただし場合によっては異なるため、医師に確認してください。

適当されるがんの主な種類

  • 頭頸部がん
  • 乳がん
  • 胃がん
  • 尿路上皮がん(膀胱がん、腎盂・尿管がん)
  • 卵巣がん
  • 子宮がん
  • 急性白血病
  • 悪性リンパ腫

気になる副作用や注意するべき点は?

ピラルビシンの主な副作用は、食欲不振や吐き気、嘔吐、脱毛、全身倦怠、排尿痛、頻尿、消化管出血、イレウスなどがあります。場合によっては、重篤な症状を引き起こす恐れもあるため、体調の変化に注意しましょう。

ピラルビシンの重大な副作用

急な体調の変化を感じたり、いつもと違う自覚症状が出た場合、速やかに医師、薬剤師に伝えましょう。

心筋障害

自覚症状

むくみ、胸の痛み、動くときの息切れ、動悸などです。

心不全

自覚症状

息苦しい、息切れ、全身のむくみ、身体がだるい、ドキドキする、座位時に呼吸が楽になるなどです。

骨髄抑制

自覚症状

発熱、寒気がする、のどが痛む、口の中に白い斑点ができる、手足に赤い点または赤いあざができる、出血しやすい、水様性の下痢、腹痛、口内炎、だるさ、動悸、息切れ、顔色が悪いなどです。

汎血球減少

自覚症状

あざができやすい、歯ぐきや鼻の粘膜からの出血、発熱、のどの痛み、皮膚や粘膜があおじろくみえる、疲労感、動悸、息切れ、くらっとする、尿が赤い、寒気などです。

白血球減少

自覚症状

突然の高熱、寒気、のどの痛みなどです。

ショック

自覚症状

皮膚のかゆみ、蕁麻疹、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、目と口唇のまわりの腫れ、息苦しさ、動悸、ほてり、意識の混濁などです。

間質性肺炎

自覚症状

息切れがする、息苦しくなる、空咳が出る、発熱などです。

萎縮膀胱

自覚症状

尿がもれる、尿が近いなどです。

ピラルビシン服用の注意点

肝臓や腎臓に障害がある人や骨髄抑制がある人、感染症にかかっている人は特に注意が必要です。心機能異常などの既往がある人は、医師に事前に伝えるようにしてください。

妊娠や授乳などは控えてください。服用中、尿が赤くなることもあります。何らかの異変を感じた場合には、担当医に相談するようにしましょう。